モノコン2020

選考結果発表


8月下旬~10月に渡っておこなわれたモノコン2020にご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
昨年を大きく上回る1,595もの作品が6つの賞へと寄せられ、それらへのコメントやシェアなど、多くの読者の方にも楽しんでいただきました。
そんなたくさんの魅力的な作品の中から、それぞれのお題ごとに設定された作品化に進む"大賞"を9作品、惜しくも大賞には選ばれなかったものの光るものがあった10作品を"優秀賞"に選出。
また「モノコン読書感想文賞」においては、金賞、銀賞、銅賞とプライズを分けて、3名の方を表彰いたします。

「物語の、次を創ろう」というキャッチコピーには、無限の可能性を秘めた“物語”に耳を傾け、その可能性以上の羽ばたきを想像し、創造する――そのドラマをユーザーの皆さまにも楽しんでいただきたいという、我々の想いが込められています。

大賞に輝いた作品が思いがけないカタチになって広がっていくさまを、楽しんでいただけたら何よりです。

monogatary.comスタッフ一同

いきものがかり賞

お題 きらきらにひかる
ショートフィルム制作決定!(2021年公開予定)
大賞
星屑の子
作者 / 杏仁五月
作品はこちら
選評コメント
悲しさをたずさえたファンタジー。読み進めていくと、物語の世界のなかで信じられていること。信じられることによって起きている悲劇。その悲劇のなかで優しさを生み出そうとしているひとたち。すべて僕らがいる世界にもつながっている、痛烈な寓話のように思いました。
- 水野良樹(いきものがかり)

作品展開

ショートフィルム
ショートフィルム「星屑の子」 Stardust Children

いきものががりの楽曲「きらきらにひかる」をテーマにした小説をmonogatary.comの企画で一般募集。本作はその受賞作品『星屑の子』の映像化。
内田英治監督がソニーのスマートフォンXperiaで全編を撮影した本作は、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2021にて、4月27日(火)より映画祭オンライン会場のオープニング作品として、世界初公開、グローバル配信している。

原作:杏仁五月
オリジナルコンセプト:「きらきらにひかる」作詞作曲 水野良樹(いきものがかり)

  • 監督:内田英治 / 撮影:伊藤麻樹 / 脚本:内田英治、イ・ナウォン
  • キャスト:マルタ:中村榛 / セネブ:南出凌嘉 / ベラ:菊地麻衣

あらすじ
呪われし子と呼ばれ太陽の国を追われた少年マルタ。森をさまよい辿りついた星の国で神様に仕える星屑の子達と出会う。星屑の子は美しく清廉潔白でなくてはならない。今年の御子であるセネブや、ベラや子供達と交流を深めるマルタ。だが、15歳になった御子は七夕になると・・・

予選通過作品

目指せコミカライズ賞

お題 マウンティング女子図鑑
SNSと連動したコミカライズを予定!
大賞
マウンティングアプリ
作者 / カミツレ
作品はこちら
選評コメント
アプリ=マウンティングを検知するというものではなくマウントをとる言葉を作り出し、さらに相手のマウントも添削するという機能(発想)が面白かったです。
さらに、あるある且つ絶妙にリアクションしにくいマウントのラインナップ+コメディ要素も加わり物語としてもエピソードとしてもクオリティが高く、自然と作品化のイメージが沸きました。
monogatary.comスタッフ
地球TV『外界マウンティング女子グランプリ』
作者 / ハル
作品はこちら
選評コメント
世界観や設定がしっかりと作り込まれており、他人とは違う自分を確立させて優位に立とうとする女性たちのマウントにも共感でした。
そして、そこへ全く毛色の違う女性を投入することで物語としての面白さも演出されておりキャラクターも立っているので、作品化した際にはシリーズものとしてもユーザーに楽しんでいただける作品だと感じました。
monogatary.comスタッフ
マウンティングポーズ
作者 / アサヒ ホタル
作品はこちら
選評コメント
対戦+実況形式のマウンティング合戦の中でも、テンポ感、実況の明解さ、安定感も抜群でした。
大変&困っちゃうアピールをしたかと思えば、相手からの気遣いには全然平気と否定する謎且つお決まりのくだりも非常にあるある度が高く、様々な対戦カードで展開できる作品だと感じました。
monogatary.comスタッフ

作品展開

コミックムービー

大賞3作品の物語に登場する、あるあるマウンティングエピソードをコミックムービー化。街にはびこるマウンティングを収集する謎の採取家と共に送るコミカルなショートコミックムービーをSNSにて展開。

優秀作品
予選通過作品

必ず二度見返したくなる賞

お題 リモート同窓会で繰り広げられる人間ドラマ
頃安監督による二度見必至のショートドラマ化!
大賞
俺たち〇〇〇部
作者 / つとむュー
作品はこちら
選評コメント
リモート特有の“見えない下半身”を新しい切り口で表現してくれた作品。映像化が楽しみです。
頃安監督
レンチキュラー
作者 / やこうかい
作品はこちら
選評コメント
とある方向にミスリードしてからの、ハッピーエンドかと思いきやまさかのどんでん返し。リモートならではのギミックの使い方も秀逸でした。
東プロデューサー

作品展開

ショートドラマ
必ず二度見返したくなるドラマ『わたしたち、美脚部』
  • 原作:「俺たち○○○部」(著:つとむュー)
  • 監督 脚本 編集:頃安祐良
  • プロデューサー:東龍美
  • キャスト:東龍美、和知龍範、ハマカワフミエ、幸野紘子、酒巻誉洋
必ず二度見返したくなるドラマ『レンチキュラー』
  • 原作:「レンチキュラー」(著:やこうかい)
  • 監督 編集:頃安祐良
  • 脚本:本山航大、やこうかい
  • プロデューサー:東龍美
  • キャスト:東龍美、和知龍範、ハマカワフミエ、幸野紘子、酒巻誉洋

大賞の2作品を、重量感のあるテーマ性とひりつく映像表現で多くの映画祭で入選経験を持ち、乃木坂46などのMVも手がける映画監督・頃安祐良(ころやすゆうすけ)が映像化!
美脚に対する過度のフェチシズムが招く悲劇を、コミカルかつ鮮烈に表現した『わたしたち、美脚部』と、何気ないセリフでひっくり返るサイコミステリーの妙をリズミカルに描いた『レンチキュラー』。オンラインビデオツールならではのギミックを用い、二度見必至の異色のリモートドラマが完成。

優秀作品
予選通過作品

オーディオドラマ賞

お題 “耳”で恋する。
豪華キャストによるオーディオドラマ化!
大賞
をつかむ、がつかむ
作者 / しなの
作品はこちら
選評コメント
今回選定させていただいた2作品は、どちらの物語にも “ドラマ”がありました。
本作に関しては、花梨という女性キャラクターが放つ印象的な一言から始まる運命的な出会いと、男女それぞれが秘密を抱えながら展開していく恋模様を見守りながらふたりの会話を盗み聞きしているような、そんなドキドキ感を味わうことができ、音声としてもどっぷりと世界観に浸ることのできる作品だと感じました。
オーディオドラマ化を是非楽しみにしていてください。
monogatary.comスタッフ
声がタイプな殺し屋
作者 / ぽてゆき
作品はこちら
選評コメント
今回選定させていただいた2作品はどちらの物語にも“ドラマ”がありました。
本作に関しては、サスペンス×コメディ×キュンといったまさに感情ジェットコースターのような様々な要素が詰まっており、耳元で囁かれているようなイケボの“殺し屋”と“わたし”とのテンポの良い会話劇は聴き手を楽しませながらもしっかりと“耳キュン”が感じられる作品だと感じました。
オーディオドラマ化を是非楽しみにしていてください。
monogatary.comスタッフ

作品展開

江口拓也×久保田紗友をキャストに迎えた
オーディオブック、オーディオドラマ
【音声/動画付き】ミミコイ~“耳”で恋する。~

「オーディオドラマ賞」大賞2作品を脚本化し、声優・江口拓也、俳優・久保田紗友の豪華キャストによるドラマ音声付きオーディオブック化。
「わぁ。好きだな。すっごく好き――」美術館に飾られた一枚の絵の前で響いた女の子の声。彼女が残した1枚のメモから始まる、高校生男女の恋愛模様を描いた物語。『をつかむ、がつかむ』と、「声、出すんじゃねぇぞ・・・・・・」ある日の夜、突然殺し屋の男に銃を突き付けられた“わたし”。こんな悲惨な状況なのに、殺し屋の良い声に迂闊にもときめいてしまい・・・!?『声がタイプな殺し屋』の異なるテイストの2作品を収録。

優秀作品
予選通過作品

AMAOTO賞

お題 終わらないLOVE SONG
MV化プロジェクト進行中!
大賞
夕陽が裏
作者 / タイライツバメ
作品はこちら
選評コメント
次の展開が気になる素晴らしい物語でハラハラドキドキするストーリーにワクワクしました。
「夕陽が裏」と「朝日ヶ丘」、電車という日常からクロスオーバーする物語をイラストと音楽で描くことにチャレンジします。
ありがとうございました。
AMAOTO スタッフ

作品展開

ミュージックビデオ
AMAOTO『終わらない LOVE SONG ft.JUQI』

楽曲『終わらない LOVE SONG ft.JUQI』からインスパイアされる物語を募集し、大賞に選ばれた『夕陽が裏』(著・タイライツバメ)。現実とは違う世界に迷い込んでしまった主人公・茜が、駅で出会ったハルと生活を共にしていく中で芽生える心の葛藤と恋心を瑞々しい世界観で描いたファンタジーミステリー作品をミュージックビデオ化。

優秀作品
予選通過作品

モノコン読書感想文賞

受賞者には賞金を授与!
金賞
「星のない夜」に信じていたい
作者 / Tatsumi
作品はこちら
選評コメント
牡丹さんの「星のない夜」という短い作品に宛てて、きらきらひかる星を拾うように丁寧に書かれた読書感想文。登場人物たちの心を掬い上げつつ、“私たち”の日常ベースの一般論へと帰結する運びは感動的で、勇気すら出ます。金賞にふさわしい作品でした。
monogatary.com スタッフ
銀賞
  • 怖い読書感想文
    作者 / 山羊文学
    作品はこちら
    選評コメント
    山羊文学”というジャンルで染め上げた、型破りな読書感想文。銀賞の当選としたのは及川瞳さんの短編「結婚の約束は破ったり棄てたりしない」への感想--いや「信号」というテーマで書き切った、批評。そんな試みができるのは自身もモノカキで、作者・及川さんへのリスペクトがあるからなのです。
    monogatary.com スタッフ
銅賞
  • 読書感想文
    作者 / Ame
    作品はこちら
    選評コメント
    読書感想文に「導入」と「あとがき」を組み立てつつ、作品論ならぬ作者論で楽市びゅうさんにリスペクトを伝えながら、作品の感想文へと無理なく移行していく、アトラクションのような読書感想文でした。Ameさんの感想文から立ち昇る“生活感”も見どころのひとつ。
    monogatary.com スタッフ
予選通過作品
  • 私から変える〜モノコン読書感想文。「水になれ」を読んで〜
    作者 / 花守愛音
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  • 「母から娘へ」感想文
    作者 / 成田 梓乃
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  • photogenic
    作者 / 楽市びゅう
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  • 『尾形理容室』この物語、めちゃ最高やん。
    作者 / 百花 結
  • 「おはよう」ロード
    作者 / sato
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  • 七寒六温様 『最後の教育』を読んで
    作者 / しずく
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  • 「最後のお願い」に込められた心の葛藤
    作者 / 乃木 京介
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  • 先輩はシャイ過ぎる
    作者 / 佐藤
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  • 「をつかむ、がつかむ」に私は敗北した
    作者 / やすだ かんじろう
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  • 「別れ」は複雑な心境の変化のなかで
    作者 / 奈波カイロ
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  • 『きらきらにひかる』 心からの愛と敬意を込めて
    作者 / 脆衣はがね
  • 当たり前だと思ってないか?-『水になれ』(著:雪野かぜ様)を読んでー
    作者 / ゆきはる
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  • 『夕焼け色のラブソング』を読んで
    作者 / 雪野かぜ
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  • メイズ
    作者 / たけじん
    作品はこちら
  • 『わたしのステラ』(著:文月八千代様)を読んで
    作者 / ゆきはる
    作品はこちら
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